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部屋の中から

会社を辞めてぷらぷらしている男が趣味について何か書いていくブログ

【ベイブ】有用性を示せ。さもなければ、死あるのみ。

sapic.hatenablog.com

こちらの記事を読んで、ベイブのamazonプライムでの配信が3/31で終了と知った。

そういえば、ウォッチリストに放り込んだままだった。良い機会なので、鑑賞した。

 

自分の役割を果たせ 

お話としては、割とよくある「主人公が、徐々に周りに認められて、最後に成功する」+ 「動物ムービー」というものだった。

だが、ほのぼのしているだけではない、ベイブは現実世界を反映したシビアな物語だった。

作中では、何度も「誰しも役割を持っている。役割を忠実に果たせ。そして、役割以外のことをしようとするな」というメッセージが明示的に述べられる。

 

豚の役割

主人公ベイブは子豚。豚は愚かで人間に対して何も奉公できないので、人間に食われることで役に立つしかない。

周囲は、豚の役割をそう規定している。

ベイブが予め決められた自分の役割に従うなら、ベイブはその身を差し出して食べられなければならなかった。

 

華麗なるジョブチェンジ

主人のおじいさんに牧羊犬ならぬ牧羊豚として高い能力を見せつけたことで、図らずもベイブは食用以外の別の役割を持つことができた。

親兄弟はみんな食べられてしまったが、ベイブだけはステップアップして、生き延びることができた。

まるで都会の難関大学に進学した後に大企業に就職し、下層階級からの脱出を果たした秀才サラリーマンのようだ。

 

有用性を示せ。さもなければ、死あるのみ。 

自分が人間の役に立つところを見せないと死ぬ運命だったベイブは、「マルドゥック・スクランブル」におけるウフコックだなあ、と思いながら観ていた。武器として生まれたウフコックも、有用性を示さないと廃棄されてしまう存在だった。

ひるがえって、僕自身はどうだろうか。何もしてない。誰の役にも立っていない。現状、社会性が皆無である。

こんなことを考えて悶々としながら、筆を擱く。