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部屋の中から

会社を辞めてぷらぷらしている男が趣味について何か書いていくブログ

【映画大好きポンポさん】136ページできっちり盛り上げ、きっちり締める一級エンターテインメント

WEB漫画で、どえらい満足感を得てしまった。

 

www.pixiv.net

 

"ポンポさん" はテンポが良い

映画の天才プロデューサー・ポンポさんが、才能ある新人監督・ジーンと新人女優・ナタリーを見出し、彼らがその期待に応えるお話。

何が良いってテンポがよい。(ポンポさんだけに)

無駄なコマがない。

場面がくるくると変わり、展開が速い。なのに、説明不足ではない。

ポンポさんやジーン、ナタリーが映画に対する思いを口にし、情熱を燃やす。

その熱さが読者にまで伝わってくるのだ。

 

"ポンポさん" は登場人物を応援したくなる

トーリー的に目新しいものはない。

作中でジーンは映画 "マイスター" の脚本を読んで、「物語としては定番で新味はない・・・けど登場人物の魅力に引き込まれる!」と評価した。

それは、そのまま "映画大好きポンポさん" にも当てはまる。

孤独で映画ばかり観ていたジーンが、田舎から単身都会に出てきてバイトで疲れ果てても笑顔を失わないナタリーが、成功してほしいなあ、と思わせる作品になっている。

 

"ポンポさん" は演出が良い

キャラクターの魅力だけではなく、演出もすばらしい。

"ポンポさん" は基本モノクロだけれど、1ページだけカラーページになっている。

そのページの鮮烈さと言ったらない。

ラストの締め方も爽やか。

136ページで、これだけの勢いを生み、なおかつきっちりまとめる漫画はそうそうない。

面白かったです。

 

 

 

蛇足

以下、ちょっとした気になる点。

ただ一つ、ほんの小さな不満があるとするならば、美人女優ミスティアの扱いだ。

彼女は、ジーンとナタリーを元気づけるためにしか機能していないように思える。

ミスティアは自分の夢をナタリーに語るのだが、その後、その夢については特に触れられずに終わる。

物語の前半でちりばめられた他の設定や台詞が、後半になって見事に活かされているのに、この点だけは放置されているので気になった。

そういや、前作(でいいのか?)の "猫村博士の宇宙旅行" でも、美人火星人オーロラの存在感は薄かったな。

これはミスティア主役の後日談が描かれる伏線ですか?

なんにせよ次回作にも期待したい。

 

www.pixiv.net