部屋の中から

会社を辞めてぷらぷらしている男が趣味について何か書いていくブログ

最近の「はじめの一歩」の展開について

次のマガジンが発売される前に、一歩の感想について書いておこう。

2017年最終号で、一歩と会長の、ある種の別れが描かれた。

会長は一歩に優しい言葉をかけ、思い出話をする。

一歩をボクサーとしては扱わなくなった、ということになる。

 

一歩のパンチドランカーに関しては賛否両論あるが、私は大変よかったと思う。「よかった」というのは、「はじめの一歩を読んでいて良かった」という意味だ。

試合中、一歩は自分に起こった異変を認めざるを得ず、心中で会長に謝罪する。

「申し訳ありません」から始まる独白には、凄い衝撃を受けた。

長い旅路が終わる。もう会長と共に歩むことは出来ない。

痛恨。まさにその感情が伝わってくる。

そしてせめてもの置きみやげとして、会長と共に作り上げた新型デンプシーを披露しようとするも、それすら不発に終わる。

一歩は完全に壊れた。

 

長い間、一歩は壊れたのか治ったのか、よく分からなかった。

「治ったんじゃないか・・・?しかし一抹の不安もある・・・」という感じで、じっくり焦燥感をあぶられてきた。

しかし、ようやく、ついに一歩の状態に答えが示された。

パンチドランカーという最悪の結末ではあるが、妙にすっきりしてしまった。

負のカタストロフとでも言えばいいのだろうか。

時間をかけて積み上げてきた物が一気に崩れ去るときの虚無感と爽快感がずどんと胸に来た。

長期連載だからこその荒技だなあ。

 

怒る人がいるのも分かる。

「100巻以上も一歩の成長に付き合ってきて、最後がこれかよ」ということであろう。

ただ、「はじめの一歩」の中で勝ち続けるのは鷹村の役割。

「一歩は頂点に上り詰めることなく、どこかでつまずいて引退するだろう」と予想していたからこそ、面白く読めたのかもしれない。

 

一歩は引退するのか再起するのか分からないが、引き続き注目していきたい。

劇中において、宮田の仕事はまだ完成していない。