部屋の中から

会社を辞めてぷらぷらしている男が趣味について何か書いていくブログ

【フロムダスクティルドーン】入ったら10分で帰りたくなるバーが、そもそも絶対入りたくないバーに変わるお話

この映画はクライムムービー、あるいはロードムービーである

極悪銀行強盗の兄セスと、倫理観のかけらもない性犯罪者の弟リッチーのゲッコー兄弟が出会う者を次々にぶち殺しながら、メキシコへの逃避行を続ける。

一方、元神父ジェイコブが、子供たちと共にキャンピングカーで旅行をしていた。

ジェイコブは妻が交通事故で苦しんで死ぬのを数時間見続けた結果、神を愛せなくなり、教義を捨てた。彼の子供である兄妹は、父を心配している。

その途中、親子はゲッコー兄弟と出会ってしまい、逃避行を成功させるために利用されることになる。

セスは高飛びの協力者と会おうと必死だが、そんなことはどうでもいいリッチーはジェイコブの娘をものにすべく、虎視眈々と狙っている・・・。

ここまで抜群に面白い。

そして物語の舞台は、件のメキシコのバー・Titty Twisterに移る。

 

この映画はクライムムービーでもロードムービーでもなかった

バイク乗りが店先で無意味にバイクを蛇行させ、トップレスの姉ちゃんたちが踊る中でトラック野郎が酒を飲み、よく分からない理由で殴り合い、なぜか股間に銃を装着していて鞭を振り回す男が他人の酒を奪う。

店の装飾はごてごてとしていて、屋内で炎が燃えさかる。

「うわー、こんなとこ行きたくねえー」と思いながら、ここでワル共に巻き込まれた一般人がどのような運命を辿るのかと見ていたら、いきなり店の従業員が吸血鬼になり、吸血鬼退治の共闘が始まる。

唐突な路線変換。

クライムムービー、ロードムービーかと思って見てたら、実はホラー(?)映画だった。

普通、父親の背景を考えたら「父は妻の死を乗り越えて、神を再び愛するようになる」とかそういう流れになるものだが、「元神父だから吸血鬼退治できるよな」である。

神父という属性をそういう風に使うの?

いわゆる「お約束」を訳の分からない形で破壊する映画だった。

【ガールズアンドパンツァー劇場版】戦車戦は良いぞ

ガールズアンドパンツァーとは、廃校問題を戦車で解決する物語である。

テレビ版では、廃校問題を戦車道大会の優勝で押しつぶした。

劇場版でも、廃校問題を戦車道エキシビジョンマッチの勝利で押しつぶした。

正直、「何回廃校を蒸し返すんじゃ」と思わなくもないのだが、戦車の戦いは実に素晴らしい。

悪路走破!ドリフト!砲撃!

最高である。

今、「最終章」が上映されているらしいのだが、全く情報は仕入れていない。

多分、「劇場版」の劇中で告知されていた戦車道の世界大会が開催されているのだろう。

天丼は3回までである。

今度は、廃校問題を世界大会優勝で押しつぶしてほしい。

数年後に最終章がAmazonプライムビデオに来たら見よう。

【日本対北朝鮮】配球役の不在

中盤にパサーがいない

 

縦に速い攻撃。

それがハリルホジッチ監督のテーマのはず。

しかし今日の試合では、それが全くできていなかった。

なぜか?

今の中盤は、ボールを狩る者しかいないからだ。

井手口は守備面では有能であるが、「いざカウンター」というときに前を向いてパスを出せない。

後ろを向いてボールをもらった後、すぐに北朝鮮の選手がチェックに来る。

すると井手口はバックパスでボールをディフェンダーに返す。

その間に、北朝鮮は守備陣形を整えてしまう。

井手口にビルドアップ能力がないのは今に始まったことではないので、今野と高萩がその役割を担っていたものと思われる。だが二人とも深く引いて守る北朝鮮ディフェンスを攻略できなかった。

中盤だけが無策だったわけではない。

引きこもる相手を前に金崎と倉野は立ちつくしたままだった。

足下のパスとワンツーだけで局面を打開しようとして、むなしく失敗し続けた。

小林はディフェンスの裏を取ろうとしていたが、主に左サイドで回っていたボールは右サイドの小林の所まで来ない。

この現象はE-1の急造Jリーグ寄せ集め代表だから起こったことだろうか。

否である。

井手口、山口を中心とした現代表の中盤は、最近の試合ではまともにビルドアップができていない。

以前の記事でも書いたが、「本田がインサイドハーフになってくれていたら」という思いが捨てきれない。

【日本対ブラジル】【日本対ベルギー】株を下げた者

連敗で終わった欧州2連戦。

予想された結果ではあったが、内容については新規の発見があった。

それを記録しておきたい。

 

株を下げた者

ブラジル戦は、吉田がいきなり相手FWを倒し、VARの判定でPKを取られた。最近やらかさなくなった吉田だが、このシーンでは何故かやたら荒かった。

また、久保についても言及したい。久保の裏抜けからしかチャンスが作れなかったが、ボールを持った後、久保は何も出来なかった。また、久保は守備で何も貢献できていない。ラインも作れない。絞れず、つったったまま。

そして、井手口。ベルギー戦で転んでしまい、ピンチを作った。その後、何度も転んだ。その後、転ばないようにしているのか明らかにスピードが鈍った。そして何も出来なくなる。

 

浅野もベルギー戦で特に成果を上げたわけではないが、久保よりは守備意識があるのが分かった。守備を重視するハリルホジッチ監督である。おそらく今後右のスタメンは久保から浅野に代わるだろう。

井手口は代わりがいるように思えないので、今後もスタメンだろう。ただし、ロシアでの本番に向けてかなり不安が残った。

 

【日本対ニュージーランド】山口蛍の成長

[キリンチャレンジカップ]

日本 2-1 ニュージーランド

 

後半5分: 1-0 NZ22番のハンドによるPKを大迫が決めた。

後半14分: 1-1 日本左サイドを突破され、クロスからのヘディングを決められた。

後半42分: 2-1 乾が左サイドからクロス。ファーの酒井宏が 折り返し、倉田秋が頭で押し込んだ。

 

やはり輝けなかった香川

決定力不足。今日の試合を一言で表すなら、こうなる。

勝つには勝ったが、よく言われる「決めるときに決めないと、後でしっぺ返しを食らう」という展開だった。

前半山ほどあったチャンスを全て外した。

雨のせいか、大迫も香川もシュートを枠内に飛ばすことができなかった。

キープ力が異常なレベルに達している大迫はともかく、香川はそろそろ前線の選手としては見切りをつけられてしまうだろう。

私はオーストラリア戦の記事で、以下のように書いたことがある。

http://heyanonakakara.hatenablog.com/entry/soccer/J20170831

大迫の周りをうろちょろする選手がほしい。
もしかすると、代表で全く輝けない香川は、大迫がパートナーならシャドーとして最適なのではないか?

そんなことはなかった。化学反応は全く生まれなかった。残念である。

 

サイドからのビルドアップが効果的だった

ただ、チャンスを数多く生み出したという点では、ビルドアップはうまくできていた、ということになる。

中盤は、井手口と山口のダブルボランチ、香川のトップ下という構成だった。

「この構成でボールを前に運べるのだろうか」と懐疑的に見ていたのだが、―特に前半は― ビルドアップに中盤は絡んでいなかった。

ビルドアップは、「センターバックからサイドバックにボールを渡す、あるいはウイングへフィード。その後、サイドバックとウイングが連係してサイドを突破し、ゴール前まで迫る」というやり方だった。

井手口と山口は、中央でバランスを取り、こぼれ球を拾う役割を担っていた。

ここのところ、ビルドアップは試合ごとにやり方が異なるので、今後もこのようにやっていくのかは分からない。

が、今年見た中では最もスムーズにチャンスを作れていたように思う。

 

不安点はある。このビルドアップはサイドの選手の技術とスピードにかなり依存するので、サイドを封じられたときにどうするのだろうか。

この懸念は、既に現実のものとなっている。後半はスタミナが切れたのか、サイドの突破が出来なくなり、乾が登場するまで劣勢になっていた。

最近、中央メインのビルドアップが成功した例は少ない。

 

山口蛍の成長

山口と言えば、「ボールホルダーに一旦食いつくと、ポジションを放棄してどこまでもついていき、自分の抑えるスペースをぽっかり空ける」というイメージが付いている。

私も去年まではそのように見ていた。実際「守りの局面で、フォワードを追い越して敵陣にまで行ってしまった」などということもあった。

しかし、今年になってから山口がバランスを崩壊させたシーンを見たことがない。

今日はダブルボランチなので、「バランスを取るのは井手口に任せてしまい、放浪する癖が復活するのではないか」と意地悪く見ていたが、二人できっちり中盤のフィルター役をこなしていた。

もう山口を語るとき、「ボールに食いついて離さない猟犬タイプ」とは言えない。

あとはもう少し視野が広くなり、パスを出せるようになるといいな。

【シザーハンズ感想】障害者をのけものにして全て丸く収まる話

ほんわか感動ストーリーと見せかけてからの、垂直落下式パイルドライバー

町の外れの城に一人でいる両手がハサミの人造人間エドワードを、ペグという婦人が家に連れて帰るところから話は始まる。

奇怪な人物を、地域は暖かく受け入れた。

しかし、純真無垢なエドワードは善悪の基準が曖昧で、その特技を悪意持つ人々にいいように利用され、誤解され、ついに危険人物と認識される。

エドワードは抗弁もせず、ただ静かに怒りと悲しみを自分のうちにため込んで、最後は城に帰る。

 

何も変わらない社会

彼を社会から排除して、社会に平和が戻った。

エドワードに盗みを働かせた男のせいで、エドワードは殺人を犯す羽目になった。

エドワードに盗みを働かせた女は、自分の悪事を告白することなく、自分の身を守った。

エドワードのことを「レイプ犯」と広めて回る女は、罪の意識もなく普通に生活を続ける。

エドワードのことを一貫して「悪魔」と罵っていた女は、自分の見識の確かさを誇る。

エドワードを最初に保護したペグすら、「城に戻れば、彼は平穏を得る」とさじを投げた。

すごい最後だ。

後日、エドワードに盗みを働かせた女は「エドワードが町に降りてきてから、町に雪が降るようになった」などと何だか美しくエドワードのことを語るが、結局のところ社会は何も変わっていない。

 

他人と異なる者の末路

劇中にてエドワードは「ハンディキャップ持ちと言わせるな」とアドバイスを受けるが、まさに彼は他人と違う手を持ち、教育も足りていない、身体的にも知的にも障害者として描かれている。

「そんな彼が社会になじむためには、特異性を速やかに捨て去るべきだったね」という割と救いのない寓話。

【ダンケルク感想】延々と続く緊張感。ダンケルクは戦場を舞台にしたパニックムービーだった。

3つの場面

ダンケルクは、3つの場面で物語が展開する。

ひとつは、ダンケルクの海岸から脱出しようとする兵士たちの物語

ひとつは、兵士たちを連れ帰るためにダンケルクに向かう民間船の物語

ひとつは、ドイツの爆撃機を追い払うためにダンケルクに向かう戦闘機の物語

 

必死に逃げる者と、必死に助けようとする者の物語

この中で、主軸となる物語はイギリス軍兵士の一人であるトミーの七転八倒の脱出劇である。

このトミーは劇中のどの場面でも、たいてい死にそうな目に遭っている。

様々な手段で故郷に帰ろうとするが、大体失敗する。

銃撃、爆発、そして海水がトミーを殺しにかかる。

 

一方、空と海から兵士たちの脱出を助けようとする者達がいた。

民間人でありながら、船長は兵士たちを救うために命を賭けてドーバー海峡を越えてダンケルクに向かう。

船の中でもまた、生と死の運命が交差する。

 

そして3機編成の戦闘機は救出作戦の援護をしようとするが、ドイツ空軍の抵抗に遭う。

 

その厳しい状況を見せつけられつつ、観客は重苦しいBGMと極大の効果音で更に煽られる。

それが100分以上続く。

その間、緊張しっぱなしである。

とても疲れた。

 

プライベートライアン」より「激突」に近い映画

ダンケルクは戦争映画ということになっているが、戦闘シーンは戦闘機のドッグファイトのみ。

あとは英仏の兵士たちがドイツ軍に一方的にやられるだけ。

彼らが撃たれたり、爆弾を落とされたりして、逃げまどう姿が描かれるが、ドイツ軍兵士は画面上に出てこない。

死者は山ほど出るが、戦争映画でよく見られる四肢が飛んだり、血が流れたり、といったシーンもほとんどない。

そのため、「戦闘シーン」と言うより、「避難シーン」と言った方が正しい。

ダンケルクは恐怖からの脱出を、緊張感をもって見守る映画である。

鑑賞後の印象は、「プライベートライアン」より、「激突」に近い。

 

IMAXについて

ダンケルクは音響が良い映画館で見るべき」という論調がある。

私はIMAXでこの映画を見たが、音については、個人的には「過剰」と感じた。

(IMAXでない)普通の劇場で見た方がいい。多分。

ンス北端ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の

兵士。背後は海。陸・空からは敵――そんな逃げ場なしの状況でも、生き抜くことを諦めないトミー(フィオン・ホワイトヘッド)とその仲間(ハリー・スタイルズ)ら、若き兵士たち。

一方、母国イギリスでは海を隔てた対岸の仲間を助けようと、民間船までもが動員された救出作戦が動き出そうとしていた。民間の船長(マーク・ライランス)は息子らと共に危険を顧みずダンケルクへと向かう。英空軍のパイロット(トム・ハーディー)も、数において形勢不利ながら、出撃。こうして、命をかけた史上最大の救出作戦が始まった。果たしてトミーと仲間たちは生き抜けるのか。勇気ある人々の作戦の行方は!?